本の沼 サッカーの森

本の沼にはまり、サッカーの森を彷徨う

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ユーロ2024

ユーロ2024 6月15日の早朝4時、ドイツ-スコットランドの開幕戦から、楽しみにしていたユーロ2024が始まった。4時キックオフの試合を連日、興奮して観た。あっという間にグループステージが終わってしまった。6月の早朝は、試合開始と同時に空が白みは…

サッカー本 51~115 のこと

「サッカー本50~115」のサッカー本は、2019年9月~2024年4月まで『ニラニスタ』内の「サッカー本」にアップされたものである。月1冊という枠を取り払い、2冊でも3冊でも、その時の気分によって気ままに選ばれた本たちである。発売と同時に読ん…

『カルチョの休日』

サッカー本 0115 『カルチョの休日』 著 者 宮崎隆司 発行所 内外出版社 2018年8月5日発行 タイトル、表紙、内容と3拍子揃った満足できる本(ついでに価格も)になかなか出会うことは少ない。この『カルチョの休日』は、タイトルに魅かれ、表紙の絵に…

『スポーツ哲学者と共に考える「みんなのサッカー幸福論」』

サッカー本 0114 『スポーツ哲学者と共に考える「みんなのサッカー幸福論」』 著 者 島田 哲夫 発行所 Days ブックス 2021年10月25日発行 体裁は、本というか、大学の授業で使用するサブテキストのような、冊子のような本である。またスポーツ哲…

『サッカー店長の戦術入門』

サッカー本 0113 『サッカー店長の戦術入門』 「ポジショナル」vs.「ストーミング」の未来 著 者 龍岡 歩 発行所 光文社新書 2022年2月28日発行 日本はサッカーの中でも特に戦術が好きな民族である。長い年月にわたり多くの戦術本が出版されている中…

『ベッケンバウアー自伝』「皇帝」と呼ばれた男

サッカー本 0112 『ベッケンバウアー自伝』「皇帝」と呼ばれた男 著 者 フランツ・ベッケンバウアー 訳 者 沼尻正之 発行所 中央公論新社 2006年5月25日発行 世界のサッカー界に大きな影響を与えたフランツ・ベッケンバウアーが死去した。ドイツのレ…

『サッカー13の視点』13人の研究者によるアカデミックサッカー講義

サッカー本 0111 『サッカー13の視点』 13人の研究者によるアカデミックサッカー講義 編 者 大串哲郎・山本敦久・島崎崇史 発行所 創文企画 2020年3月25日発行 サッカーを学問というフィルターを通して論じるという視点から出版された本である。…

『モダンサッカー 3.0』

サッカー本 0110 『モダンサッカー3.0』 著 者 アレッサンドロ・フォルミサーノ・片野道郎 発行所 株式会社ソル・メディア 2023年7月26日発行 イタリアの若手理論派のフォルミサーノがファンクショナルプレーに関して著した本である。表紙にある通り…

『ザ・キングファザー』

サッカー本 0109 『ザ・キングファザー』 著 者 田崎 健太 発行所 カンゼン 2013年6月27日発行 カズこと三浦知良、ヤスこと三浦泰年の父、納谷宣雄氏が81歳で死去した。昔から納谷さんと言って遥か高い存在でありながら身近に感じていたので、訃報…

『サッカーと私』人生をともにした40年の旅

サッカー本 0108 『サッカーと私』人生をともにした40年の旅 著 者 金子勝彦 発行所 ネコ・パブリッシング 2002年5月7日発行 スポーツアナウンサー金子勝彦さんが8月20日に亡くなった。サッカーの実況では草分け的存在で、昭和のサッカー少年には…

『フットボール批評 最終号』

サッカー本 0107 『フットボール批評 最終号』 発行所 株式会社カンゼン 2023年3月6日発行 発売が楽しみだった季刊誌『フットボール批評』が今年の3月の春号(issue39)を最後に休刊となった。『サッカー批評』から分裂し、『フットボール批評…

『サッカー派の日本観』

サッカー本 0106 『サッカー派の日本観』 著 者 荘田 通 発行所 株式会社 文芸社 2023年5月15日発行 発売して間もない新刊である。世間でよくあるサッカー派か野球派という2択での、サッカー派の視点で現在の日本を考察した(サッカー派からすれば)…

『バロッテッリ』黒い肌のイタリア人エース

サッカー本 0105 『バロッテッリ』黒い肌のイタリア人エース 著 者 マイケル・パート 訳 者 桶渡 正人 発行所 株式会社ポプラ社 2015年9月 発行 ポプラ社は児童向けの本を主に出版している。誰でも目にしたことがある児童書の名著があり、読んだことの…

『サッカーの教科書』 勝利への裏ワザ188

サッカー本 0104 『サッカーの教科書』 勝利への裏ワザ188 編 者 サッカー技術研究委員会 発行所 株式会社データハウス 2010年3月1日発行 サッカー本の中で、「○○の教科書」というタイトルの本が無数ある。その中でもこの『サッカーの教科書』は、シン…

『現代スポーツ評論』

サッカー本 0103 『現代スポーツ評論 3』 「サッカーらしさ」とは何か 編 集 中村敏雄 発行所 創文企画 2000年11月20日発行 『現代スポーツ評論 45』 サッカーから見るスポーツの現在 編 集 有元 健 発行所 創文企画 2022年11月20日発行 …

『三浦兄弟』僕とカズ サッカー少年漂流記

サッカー本 0102 『三浦兄弟』僕とカズ サッカー少年漂流記 著 者 三浦泰年 発行所 集英社インターナショナル 2010年9月29日発行 日本では知らない人がいない有名人となった三浦知良。その兄、三浦泰年の本である。個人的には、カズの兄としてではな…

『カズ、ヤスの母親に学ぶ ズバリ、一流のストライカーに育てる本』

サッカー本 00101 『カズ、ヤスの母親に学ぶ ズバリ、一流のストライカーに育てる本』 著 者 三浦由子 発行所 KKベストセラーズ 1993年4月5日発行 Jリーグ開幕から今年で30年が経つ。Jリーグに関連して何か面白い本がないかと本棚を物色したとこ…

『サッカー わが人生 』ペレ自伝

サッカー本 0100 『サッカー わが人生 』ペレ自伝 著 者 エドソン・ペレ 訳 者 鈴木武士 発行所 講談社 1977年6月8日発行 カタールW杯が終わった年末、ペレの死去のニュースが世界中を駆け巡り、世界中のサッカーファンに衝撃を与えた。僕もその1人…

サッカー本 100冊到達記念

サッカー本 100冊到達記念 FCバルセロナ本 細々と始めたサッカー本紹介(というか読書感想文)が、100冊目となった。サッカーという括りの中で、世界中で驚くほど多くの本が出版されている。さらにサッカーをカテゴライズしていくと、戦術本、監督本…

『nakata.net』全8冊

サッカー本 0099 『nakata.net』全8冊 著 者 中田英寿 発行所 新潮社、講談社 サッカー本紹介が99回目となった。何にしようかといろいろと考えを巡らせていた。今年が韮崎高校創立100周年で、記念講演会で中田英寿が講演をするとのことなので、中田英…

『フチボウ』 美しきブラジルの蹴球

サッカー本 0098 『フチボウ』美しきブラジルの蹴球 著 者 アレックス・ベロス訳 者 土屋 晃・対馬 妙 発行所 株式会社ソニー・マガジンズ 2006年5月20日発行 サッカー、フットボールと聞いて、まず思い浮かぶ国はブラジルである。ワールドカップ最多…

『フットボールの原点』

サッカー本 0097 『フットボールの原点』 著 者 吉田文久 発行所 創文企画 2014年1月8日発行 前出の『オフサイドはなぜ反則か』の著者中村敏雄氏から助言を受け、民族フットボールへの研究に目覚め、この本が書かれた。文献を基にした研究本ではなく、…

『オフサイドはなぜ反則か』

サッカー本 0096 『オフサイドはなぜ反則か』 著 者 中村敏雄 発行所 三省堂 1985年8月1日発行 「オフサイドはなぜ反則なのだろう」と素朴な疑問をもったことのある人には、とても興味深い本である。読後、納得いくかいかないかは分からないにせよ、サ…

オシム本 特別番外編

オシム本 特別番外編 5月1日(2022)、イビチャ・オシムが死去した。哀悼の意を表し、僕自身に与えたオシムの影響を振り返る。イビチャ・オシムの与えた影響はとても大きい。選手のみならず、スタッフ、日本中の指導者、サポーターまで、大きく感化された。…

『写蹴』 ファインダー越しに見た歴代サッカー日本代表の素顔

サッカー本 0095 『写蹴』 ファインダー越しに見た歴代サッカー日本代表の素顔 著 者 今井恭司 発行所 スキージャーナル株式会社 2010年6月15日発行 サッカー本を紹介する中で、日本代表本が1冊もなかった。カタールW杯の年でもあり、日本代表が6…

『競争闘争理論』サッカーは「競う」べきか「闘う」べきか?

サッカー本 0094 『競争闘争理論』 サッカーは「競う」べきか「闘う」べきか? 著 者 河内一馬 発行所 ソル・メディア 2022年3月11日発行 興味深い最新刊である。どこが興味深いかというと、サッカーの切り口(角度)が今までにないところである。今…

『いまさら誰にも聞けないサッカー隠語の基礎知識』

サッカー本 0093 『いまさら誰にも聞けないサッカー隠語の基礎知識』 編 集 サッカーネット用語辞典 発行所 カンゼン 2021年6月28日発行 第9回サッカー本大賞の優秀作品として選出されている本である。ネットによる情報社会の急拡大の影響で、誹謗中…

『主審告白』

サッカー本 0092 『主審告白』 著 者 家本政明 発行所 東邦出版 2010年9月1日発行 Jリーグ30年目のシーズンとなった。昨シーズンで引退をした家本が、2010年に出した本である。今シーズンの開幕戦でレッドカードのジャッジについて、引退した家…

『日本代表とMr.Children』

サッカー本 0091 『日本代表とMr.Children』 著 者 宇野維正 レジー 発行所 ソル・メディア 2018年11月26日発行 タイトルそのままの本である。ロシアW杯が終わり、翌19年5月には新元号に変わるタイミングで発売された。ミスチルと平成を懐かしみ…

『やらなあかんことはやらなあかんのや!』

サッカー本 0090 『やらなあかんことはやらなあかんのや!』 著 者 上田亮三郎 発行所 (有)アートヴィレッジ 2012年1月28日発行 故小嶺忠敏先生が人生の師と仰ぐ、元大阪商業大学サッカー部監督の上田亮三郎の著書である。大商大サッカー部の指導を…